2005年10月

2005年10月01日

題詠マラソン 過去ログ72から

018:教室  minto 2005年05月07日 (土) 19時37分
子どもらが帰つた後の教室の温き花瓶にヒヤシンス伸び


017:陸  minto 2005年05月07日 (土) 19時35分
ハマユウは海と陸との狭間にて風に吹かれて夏を待ちたり


053:髪 暮夜宴 2005年05月07日 (土) 15時55分
シニヨンに髪結って君かけ出せば春はまるごと微笑むだろう


050:変 暮夜宴 2005年05月07日 (土) 15時48分
絵手紙に描いた南瓜はいびつです「馬車に変われ」と言葉を添えて


066:消 野良ゆうき 2005年05月07日 (土) 09時57分
どうしても消せないものを消したのは見えないものが見たかったから


020:楽 桜井龍斗 2005年05月07日 (土) 09時11分
音楽は「音」を「楽しむ」はずなのに 君が縛るの 指で ピアノで


027:液体 やまもとなおこ 2005年05月07日 (土) 07時36分
アンプルの液体をちゅっと吸い上げる針から僕は目がはなせない


064:科学 野良ゆうき 2005年05月07日 (土) 06時02分
もう他に信じるものがなくなって進む科学の行きつくところ


067:スーツ 斉藤そよ 2005年05月07日 (土) 01時10分
ぜったいにしぼまぬやうに満タンにスーツケースに詰めるおひさま


060:影 斉藤そよ 2005年05月07日 (土) 01時07分
言葉にも影ができるね夕まぐれ 立体的な言葉ならなお


090:薔薇 白玉だんご 2005年05月07日 (土) 00時07分
職場より父持ち帰りたる三輪のピンクの薔薇を絵にする姉妹


084:林 白玉だんご 2005年05月07日 (土) 00時04分
お料理も口も達者で名も似てる「大山のぶ代」と「小林カツ代」


077:櫛 白玉だんご 2005年05月07日 (土) 00時00分
子の髪に櫛滑らせる背後からそっとつむじに手を置いてから


061:じゃがいも 野良ゆうき 2005年05月06日 (金) 23時42分
じゃがいもになれたらぼくはまっさきにインドカレーにつかってみたい


060:影 野良ゆうき 2005年05月06日 (金) 23時28分
ずるずると引きずってきた影だけが友達だった 君に会うまで


013:焦 篠田 美也 2005年05月06日 (金) 22時55分
夜もすがら降りやまぬ雨 しろがねのやはらかき音に焦らされてゐる


053:髪 ピッピ 2005年05月06日 (金) 22時02分
黒髪に鋏を入れるいのちから最も遠い血液ながれる

at 22:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)題詠マラソン鑑賞 

題詠マラソン過去ログ71から

020:楽 佐原みつる 2005年05月06日 (金) 21時46分
シンバルは春の終わりを告げるもの飛び立つための音楽がある


042:官僚 田丸まひる 2005年05月06日 (金) 20時56分
いつの日か官僚になる友達をジギタリス咲く裏庭で抱く


047:大和 ピッピ 2005年05月06日 (金) 20時33分
電話口でHelloと笑う現代の大和撫子処女膜はない


092:届 はぼき 2005年05月06日 (金) 09時15分
この気持ち電子メールに添付して届けられるかマウスをカチリ


034:背中 みうらしんじ 2005年05月06日 (金) 01時00分
いとしさと背中あわせのせつなさを最後の日まで剥がせなかった


032:乾電池 みうらしんじ 2005年05月06日 (金) 00時59分
乾電池を換えてみたので本体が壊れていたと気づいてしまう


062:風邪 17番 2005年05月05日 (木) 23時04分
戯れに合わせた額のこの熱は風邪のせいだと言わずにいたい


061:じゃがいも ジテンふみお 2005年05月05日 (木) 21時50分
じゃがいもで毒殺をしてみようかと芽をえぐる手をゆるめたキッチン


059:十字 ジテンふみお 2005年05月05日 (木) 21時48分
腕ひしぎ十字固めに泣きながら我慢しているような夕焼け


028:母 香乃 2005年05月05日 (木) 20時59分
戻りゆく日が来る時を母は知り娘の布団客間に敷く夜


041:迷 田丸まひる 2005年05月05日 (木) 20時45分
永遠に迷子になりたくなるような夏からはもう落ちこぼれるね


013:焦 ケビン・スタイン 2005年05月05日 (木) 13時38分
黒焦げのトーストにジャムを塗るみたい 怒ったままのあなたとのキス


060:影 青野ことり 2005年05月05日 (木) 12時58分
影踏みができないほどに日は淡く足の先から透けてきてゐる


059:十字 野良ゆうき 2005年05月05日 (木) 09時51分
十字路でいま来た道を見失い戻ることさえできなくなった


040:おとうと 五十嵐きよみ 2005年05月05日 (木) 00時13分
炭酸がはじける夏にひらがなのおとうとたちが少年になる


066:消 ドール 2005年05月04日 (水) 19時56分
思い出をたくさんつくりいつの日か消えてゆくんだこの世界から



at 21:05|PermalinkComments(0)TrackBack(1)題詠マラソン鑑賞 

題詠マラソン 過去ログ70から

018:教室 敏恵 2005年05月04日 (水) 09時07分
教室の机に白き花在りき昨日の元気なきみの代わりに


028:母 雪之進 2005年05月04日 (水) 07時11分
痴呆症は認知症だってお母さん、ひとまわりしておうちにかえろう


092:届 ベティ 2005年05月04日 (水) 00時42分
背伸びして鼻先キスが届かない 屈んできてね 頬冷えてきた


037:汗 五十嵐きよみ 2005年05月04日 (水) 00時35分
スプレーや汗のにおいが混じりあい桃の腐臭のする更衣室


040:おとうと やまもとまき 2005年05月03日 (火) 23時47分
おとうとの手を引いて乗る市バスには濡れた魚の匂いが満ちて


039:紫 やまもとまき 2005年05月03日 (火) 23時46分
紫にものみな染まりゆく時刻 ひとりぼっちをもてあましてる


081:洗濯 今泉洋子 2005年05月03日 (火) 21時51分
「夕立に洗濯されてきれいか」と子が指す空は洗ひたての青


078:携帯 今泉洋子 2005年05月03日 (火) 21時28分
旅先にペットのやうに携ふる携帯茶道具祖母の香匂ふ


086:占 はぼき 2005年05月03日 (火) 21時03分
胸の内あなたの占める割合はどのくらいかと手を当ててみる


057:制服 ジテンふみお 2005年05月03日 (火) 20時26分
五月だけ胸のすずらん制服の一部とみなし許可致します


066:消 あみー 2005年05月03日 (火) 16時40分
送信の履歴は消した 淋しさの正しい伝え方が知りたい


027:液体 秋月祐一 2005年05月03日 (火) 15時13分
こんなにもやさしい雨にぬれながらぼくもあなたも液体になる


055:ラーメン 野良ゆうき 2005年05月03日 (火) 09時58分
ラーメンと餃子とあとは半ライスみたいな恋はいやですわたし


053:髪 野良ゆうき 2005年05月03日 (火) 09時22分
髪の毛を張りめぐらせた夜の罠おとこの喉は無防備である


033:魚 森屋めぐみ 2005年05月03日 (火) 01時56分
ペディキュアの赤ゆらゆらとバスタブの底で金魚に憧れている


092:届 林本ひろみ 2005年05月03日 (火) 01時16分
届かない言葉を胸に抱いているあの夕暮れに置き去りの恋



052:螺旋 野良ゆうき 2005年05月03日 (火) 00時54分
暗がりに螺旋階段ぬめぬめと揺れてアジアはさみしい季節


054:靴下 伊波虎英 2005年05月03日 (火) 00時37分
靴下を履かされてゐるパグ犬の足の臭ひを愛国といふ


057:制服 飛永京 2005年05月02日 (月) 23時32分
トランプの兵隊さんの制服に四つ葉をみっけスパイだろうか


038:横浜 田丸まひる 2005年05月02日 (月) 21時05分
巻き戻しなんかできない一瞬を観覧車からこぼす横浜


033:魚 如月初香 2005年05月02日 (月) 14時08分
胸底にひそむ魚の小さくて 暗きまなこを我に向けいる


072:インク(再投稿) 今泉洋子 2005年05月02日 (月) 10時50分
インク消しにて消せるならどうしても消したい一日(ひとひ)が私にはある


017:陸 夢眠(ムーミン) 2005年05月01日 (日) 22時57分
われ姿ふんころがしのそれに似て枯れた大陸片隅に生き






at 20:38|PermalinkComments(2)TrackBack(1)題詠マラソン鑑賞