2005年04月10日

丹羽まゆみさん完走おめでとうございます



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丹羽さんの歌はどれもこれも好きなのですが、とくに好きなもの10首集めてみました


風吹けば風のかたちに傾いて空を見ている菜花のつぼみ


ユリアヌスユリアヌスとぞ背(せな)を打つ刃のような月の夜の声


もう二度とみごもらぬ身を泳がせり大白蓮のごときうたた寝


死の床にありて最期に見し夢の中に引きしか信濃の真弓


無精卵抱いてしずかに滅びたい魚鱗のような雨の降る道


女から母へと変わる同性の眩しさ 夏の逆光のごと


孵化を待つ卵のごとし講堂の体育座りの子らの背中は


似たような生命線の手をつなぎひと日おさなと香草を摘む


もう別に夢はいらない迷いなく空よりあおき紫陽花を切る


泥濘に浮かぶうさぎの雪形のさみしさ春をうさぎでおれぬ


福寿草のきいろが冬をとき放つ朝かろやかに半袖を出す


留守電の君は己の死を知らずわずかな留守を伝え続ける


折り返し過ぎた小さな未来図のまなかに君の似顔絵を描く


揺りかごのようなあなたの腕のなか暖かな夢みる夢をみる




う?ん、どうしてもどうしてもどうしても、、しぼりきれなくて14首。
歌を読ませていただいて、丹羽さんの中に潜んでる熱い情熱と潔さを感じました。ひたむきに、自分を信じて行くぞーみたいな(笑)甘すぎない女の部分も好きです。
同性として憧れます。ありがとうございました。

そして最後に


障害を持って生まれたおとうとが凛と見上げる手足なき月



at 12:12|PermalinkComments(3)TrackBack(0)題詠マラソン鑑賞 

題詠マラソン 過去ログ11から

034:背中 春畑 茜 2005年03月03日 (木) 14時50分
背中にはわが子ひとりをぶらさげて光が丘の春をあゆめる

033:魚 春畑 茜 2005年03月03日 (木) 14時39分
魚座ゆえさくらめーるはアバウトに。桜咲いたらおたよりします

わたしも魚座なもので・・・・(笑)

030:橋 春畑 茜 2005年03月03日 (木) 14時32分
そのうえをひとのかなしみ渡るとき橋はやさしくゆうぐれを揺る

027:液体 春畑 茜 2005年03月03日 (木) 14時28分
液体のうえにさらなる液体を注ぐ時間を宴と呼べる

春畑さんのお歌4連発。もっと読みたい、もっと、もっと、、、
春畑中毒(?)かも

015:友 露稀 2005年03月03日 (木) 13時10分
会うことも電話もメールもなくなって それでもやっぱり友達でいて

せつないなぁ。「友達でいて」って、、う、うぅ? 泣けてきました。なんていじらしいんでしょ。


015:友 落合葉 2005年03月03日 (木) 12時41分
友という定義はなくてお互いの感覚のずれひろがったまま

そう、あるの、こういうとき。なんか違うなって。


008鞄 吉野楓子 2005年03月03日 (木) 11時48分
くたびれた往診鞄はグランパのようなやさしさ満タンにして

見つめる瞳が優しげですね。はい。。


006:時 足立尚彦 2005年03月03日 (木) 11時30分
ひだまりにどろんとまるく眠りおる猫にこねこの時代もあった

004:淡 足立尚彦 2005年03月03日 (木) 11時23分
こんなにも淡く悲しく逞しく中年男は不眠症なり

あはは^^眠る猫はオトナ猫。中年男は不眠症。なんだか笑ってしまいました。
ころがるような、このリズムもスキ。


001:声 前野真左子 2005年03月03日 (木) 11時11分
耳朶深くしまはれて在る姑の声語尾やはらかになほも呼ばへり

何年もいっしょに暮らした血のつながらない親子。でも、親子。「愛」ですね^^


003:つぼみ 足立尚彦 2005年03月03日 (木) 09時55分
チューリップのつぼみとんがれ鉛筆の芯もとんがれ。この傷に春

みんなみんな傷をもって生きてる。「よし、立つんだ!」
勇気がわいてきました。


001:声 マツムラ 2005年03月03日 (木) 08時43分
「教室ってこんなに声が響くんだ」 「ね」 卒業式の日直ふたり

これいいなぁ。がらんとした教室、、声が響いてきました。


010:線路 露稀 2005年03月03日 (木) 01時49分
この線路たどって歩く夢を見た 行き先はもう知っているのに


at 12:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)題詠マラソン鑑賞 

題詠マラソン 過去ログ10から

003:つぼみ 星川孝 2005年03月03日 (木) 01時13分
秘められし慕情の如くひつそりとつぼみは闇にふくらみにけり

熱い熱い慕情が闇の中で育ってるんですねね、、ステキです。


005:サラダ (再投稿)   さゆら 2005年03月03日 (木) 00時42分
底抜けの夏さあたんと召し上がれ燦々サラダひまはりサラダ

はい^^元気になれそうなサラダ、いただきます♪


025:泳 謎野髭男 2005年03月02日 (水) 23時51分
芋食いて記録を作る泳者ありわれも芋食うひもじき頃よ

母から、芋しかなかった時代の話は聞かされました。
わたしはそれを、わたしの子どもらに伝えていかねば、、と思っています。


001:声 五十嵐きよみ 2005年03月02日 (水) 23時49分
(1)永遠なんか見つからない
おなじ名の知らない少女を呼ぶ声にふりむくたそがれどきの渋谷に

めっちゃわかる。たそがれどきってのもいいなぁ。ちょっと寂しいもんね。名前呼ばれて振り向いて、そしたら、それはわたしのことじゃなかった、、、


002:色 さゆら 2005年03月02日 (水) 23時29分
アトピーの子は唄ふやうに覚えます食品添加物青色5号

アトピーって昔の子はあったんでしょうか。それともそれだけ汚染されているのでしょうか。弱いものからやられていく。なんだかせつないです。


009:眠 林本ひろみ 2005年03月02日 (水) 23時02分
眠れずに台所に立ち海老をむく悲鳴のように遠い波音

眠れなくて立つのが台所。母ですね。そしてむいてる海老の中から聞こえる波の音。女ですね。
すてきな歌だ。。


001:声 黒月秋哉 2005年03月02日 (水) 22時31分
叫ぶために叫ぶ声では響かない 風に消えない歌でなければ

歌は叫ぶだけではだめなのですね。風ニモ負ケズですかね。はい^^肝に命じました。


002:色 鈴木貴彰 2005年03月02日 (水) 22時25分
そら色のズボンを下げる チャッくんと虹かかるまでションベンとばし

あはは^^男のロマンかな?女性には決して理解できない。「虹かかるまでションベンとばし」がいいな。


002:色 ケビン・スタイン 2005年03月02日 (水) 21時25分
おばあちゃん心配するから 語るのは原色だけで描いた話

優しい、優しい、優しい。おばあちゃん子なのかな?


001:声 ケビン・スタイン 2005年03月02日 (水) 21時23分
形声文字仕組みは僕の目の前に無言の父とおしゃべりの母 

あはは^^これも笑ってしましました。いいなぁ。
おばあちゃん子の優しい孫と、無口な父と饒舌な母。ケビンさんの家庭が浮かんできました^^


009:眠 参田三太 2005年03月02日 (水) 20時52分
月読命(つくよみ)の振子時計のゆりかごに走り疲れた韋駄天眠る

「振り子時計のゆりかご」がいいなぁ。走って走って時のゆりかごに揺られる。
でもきっと、もっと深い深いお歌なんでしょうね。


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