2005年04月29日
題詠マラソン 過去ログ20から
014:主義 ハナ 2005年03月07日 (月) 11時40分
ゆでたまごならば白身でおでんなら黄身な主義です結婚しない?
055:ラーメン 田貫 砧 2005年03月07日 (月) 11時32分
割り箸で卵つつけばラーメンのスープに滲むおぼろ月かな
020:楽 吉野楓子 2005年03月07日 (月) 11時17分
極楽と地獄しかないあの世ならあの交差点まで迎えにきてね
028母 西中眞二郎 2005年03月07日 (月) 11時15分
いったんは母に供えし酒少し飲みてそろそろ眠らんとする
016:たそがれ 吉野楓子 2005年03月07日 (月) 10時52分
あかねさすたそがれどきの杵島山われもいつしか歌人きどりて
009:眠 樹里 2005年03月07日 (月) 09時50分
眠る水うちに宿せる鮟鱇の眼に映る始めての空
027:液体 鈴木英子 2005年03月07日 (月) 09時49分
砂時計、液体時計、落ちてゆく時間をたやすく返すわれの手
026:蜘蛛 鈴木英子 2005年03月07日 (月) 09時48分
蜘蛛の糸でも垂れくるならばちちははにいかにか太き慰めならん
016:たそがれ 鈴木英子 2005年03月07日 (月) 09時38分
消息を絶ちしひとをもたそがれはおなじ速さに浸すだろうか
001:声 野樹かずみ 2005年03月07日 (月) 08時30分
あるいは黄泉へつながっている亡きひとの声こだまする耳の洞窟
002:色 ひぐらしひなつ 2005年03月07日 (月) 02時14分
冬の陽に色をほどこすさみしさで階段に置くきみのevian
001:声 ひぐらしひなつ 2005年03月07日 (月) 02時14分
さめぎわにひろがる朝の声色がみどりとなって滴るまでを
092:届 謎野髭男 2005年03月07日 (月) 01時17分
南米をわが子旅する母待てり一秒千秋メール届くを
001:声(再投稿) ふき 2005年03月07日 (月) 00時26分
ラジオから声がしている朝顔のつたがわたしをからみとるまで
018教室 西中眞二郎 2005年03月07日 (月) 00時19分
馴染みたる新教室も壊されて母校はすべて過去となりたり
029:ならずもの クロネコ 2005年03月07日 (月) 00時03分
休日の 無精髭面 オレの顔 出所したての ならずものみてぇ…
004:淡 史之春風 2005年03月06日 (日) 23時58分
淡水で炭酸水で海水で水で涙をすすぐ今夜は
012:メガホン 落合朱美 2005年03月06日 (日) 23時40分
早春の訪れ告げむと黄水仙小さきメガホンつんともたげて
016:たそがれ 浜田道子 2005年03月06日 (日) 23時39分
たそがれの波止場にひとり黙然と老婆座りてカボス売りおり
009:眠(再投稿) 秋 2005年03月06日 (日) 23時28分
右足で終われなかったかなしさを囓って眠る月のないよる
003:つぼみ 藤本洋子 2005年03月06日 (日) 23時25分
私たちはひらく予定のないつぼみ だけどあなたに会えてよかった
004:淡(再投稿) 秋 2005年03月06日 (日) 23時25分
僕らもうおわりなんだよ。淡い繋ぎ目も深い深い海底
001:声(再投稿) 秋 2005年03月06日 (日) 23時23分
「人間て、恋する機械なのね」って指でアポロを割る君の声
ゆでたまごならば白身でおでんなら黄身な主義です結婚しない?
055:ラーメン 田貫 砧 2005年03月07日 (月) 11時32分
割り箸で卵つつけばラーメンのスープに滲むおぼろ月かな
020:楽 吉野楓子 2005年03月07日 (月) 11時17分
極楽と地獄しかないあの世ならあの交差点まで迎えにきてね
028母 西中眞二郎 2005年03月07日 (月) 11時15分
いったんは母に供えし酒少し飲みてそろそろ眠らんとする
016:たそがれ 吉野楓子 2005年03月07日 (月) 10時52分
あかねさすたそがれどきの杵島山われもいつしか歌人きどりて
009:眠 樹里 2005年03月07日 (月) 09時50分
眠る水うちに宿せる鮟鱇の眼に映る始めての空
027:液体 鈴木英子 2005年03月07日 (月) 09時49分
砂時計、液体時計、落ちてゆく時間をたやすく返すわれの手
026:蜘蛛 鈴木英子 2005年03月07日 (月) 09時48分
蜘蛛の糸でも垂れくるならばちちははにいかにか太き慰めならん
016:たそがれ 鈴木英子 2005年03月07日 (月) 09時38分
消息を絶ちしひとをもたそがれはおなじ速さに浸すだろうか
001:声 野樹かずみ 2005年03月07日 (月) 08時30分
あるいは黄泉へつながっている亡きひとの声こだまする耳の洞窟
002:色 ひぐらしひなつ 2005年03月07日 (月) 02時14分
冬の陽に色をほどこすさみしさで階段に置くきみのevian
001:声 ひぐらしひなつ 2005年03月07日 (月) 02時14分
さめぎわにひろがる朝の声色がみどりとなって滴るまでを
092:届 謎野髭男 2005年03月07日 (月) 01時17分
南米をわが子旅する母待てり一秒千秋メール届くを
001:声(再投稿) ふき 2005年03月07日 (月) 00時26分
ラジオから声がしている朝顔のつたがわたしをからみとるまで
018教室 西中眞二郎 2005年03月07日 (月) 00時19分
馴染みたる新教室も壊されて母校はすべて過去となりたり
029:ならずもの クロネコ 2005年03月07日 (月) 00時03分
休日の 無精髭面 オレの顔 出所したての ならずものみてぇ…
004:淡 史之春風 2005年03月06日 (日) 23時58分
淡水で炭酸水で海水で水で涙をすすぐ今夜は
012:メガホン 落合朱美 2005年03月06日 (日) 23時40分
早春の訪れ告げむと黄水仙小さきメガホンつんともたげて
016:たそがれ 浜田道子 2005年03月06日 (日) 23時39分
たそがれの波止場にひとり黙然と老婆座りてカボス売りおり
009:眠(再投稿) 秋 2005年03月06日 (日) 23時28分
右足で終われなかったかなしさを囓って眠る月のないよる
003:つぼみ 藤本洋子 2005年03月06日 (日) 23時25分
私たちはひらく予定のないつぼみ だけどあなたに会えてよかった
004:淡(再投稿) 秋 2005年03月06日 (日) 23時25分
僕らもうおわりなんだよ。淡い繋ぎ目も深い深い海底
001:声(再投稿) 秋 2005年03月06日 (日) 23時23分
「人間て、恋する機械なのね」って指でアポロを割る君の声
題詠マラソン 過去ログ19から
007発見 りり 2005年03月06日 (日) 22時52分
世の中の小さな真実発見す皆は知ってた我は知らずに
021:うたた寝 ベティ 2005年03月06日 (日) 22時50分
合い鍵を君に渡したその日からうたた寝にさえサテンのドレス
つぼみ 植松法子 2005年03月06日 (日) 22時46分
つぼみ早やほぐれ来たるかきさらぎの丘はミモザの黄に染まりゆく
030:橋 春日山 2005年03月06日 (日) 22時43分
聖橋の下を電車で通るとき君に逢へざる若き日の顕つ
008:鞄 内田かおり 2005年03月06日 (日) 22時34分
ポケットのたくさん付いた鞄なら小さな秘密も隠せそうだし
006:時 森屋めぐみ 2005年03月06日 (日) 22時30分
目覚ましの鳴らない日曜ゆっくりと時をほどいて朝が始まる
時 華音 2005年03月06日 (日) 22時11分
蜜月の時はしずかに消え去りて倦怠だけが支配する夜
011:都 ハナ 2005年03月06日 (日) 21時56分
かあさんの手紙のせいで重くなる東京都指定生ごみ袋
045:パズル 尾崎弘子 2005年03月06日 (日) 21時44分
記憶からジグソーパズル組むやうに仕立てる架空である風景を
004:淡 ジテンふみお 2005年03月06日 (日) 20時51分
菜の花の淡きに三度自転車のベルを鳴らしてゆく女子生徒
002:色 ジテンふみお 2005年03月06日 (日) 20時48分
夕暮れて色も薄れるグランドにりんごを齧る音だけ響く
085:胸騒ぎ 謎野髭男 2005年03月06日 (日) 19時46分
ケータイの沈黙深く胸騒ぎ高まる矢先メールが無事告ぐ
001:声 五十嵐正人 2005年03月06日 (日) 19時44分
サヨナラもアイシテイルを言うときも震えているは同じ声帯
003:つぼみ 田丸まひる 2005年03月06日 (日) 19時10分
乳白のつぼみを間引く 誰にでも愛されているなんて思うな
010:線路 五十嵐きよみ 2005年03月06日 (日) 18時56分
思いきり反抗しても線路からはじき出された小石に過ぎず
001 声 河内 蜜柑 2005年03月06日 (日) 17時30分
ごんぎつね店番しつつ声に出しひとり読みおれば
客の気配す
079:ぬいぐるみ 謎野髭男 2005年03月06日 (日) 16時24分
ボロボロのぬいぐるみをば片時も離さぬ子らの怯えしものは
029:ならずもの 参田三太 2005年03月06日 (日) 16時22分
酔ふほどにならずものになりゆけば羊のやうな平素をかなしぶ
世の中の小さな真実発見す皆は知ってた我は知らずに
021:うたた寝 ベティ 2005年03月06日 (日) 22時50分
合い鍵を君に渡したその日からうたた寝にさえサテンのドレス
つぼみ 植松法子 2005年03月06日 (日) 22時46分
つぼみ早やほぐれ来たるかきさらぎの丘はミモザの黄に染まりゆく
030:橋 春日山 2005年03月06日 (日) 22時43分
聖橋の下を電車で通るとき君に逢へざる若き日の顕つ
008:鞄 内田かおり 2005年03月06日 (日) 22時34分
ポケットのたくさん付いた鞄なら小さな秘密も隠せそうだし
006:時 森屋めぐみ 2005年03月06日 (日) 22時30分
目覚ましの鳴らない日曜ゆっくりと時をほどいて朝が始まる
時 華音 2005年03月06日 (日) 22時11分
蜜月の時はしずかに消え去りて倦怠だけが支配する夜
011:都 ハナ 2005年03月06日 (日) 21時56分
かあさんの手紙のせいで重くなる東京都指定生ごみ袋
045:パズル 尾崎弘子 2005年03月06日 (日) 21時44分
記憶からジグソーパズル組むやうに仕立てる架空である風景を
004:淡 ジテンふみお 2005年03月06日 (日) 20時51分
菜の花の淡きに三度自転車のベルを鳴らしてゆく女子生徒
002:色 ジテンふみお 2005年03月06日 (日) 20時48分
夕暮れて色も薄れるグランドにりんごを齧る音だけ響く
085:胸騒ぎ 謎野髭男 2005年03月06日 (日) 19時46分
ケータイの沈黙深く胸騒ぎ高まる矢先メールが無事告ぐ
001:声 五十嵐正人 2005年03月06日 (日) 19時44分
サヨナラもアイシテイルを言うときも震えているは同じ声帯
003:つぼみ 田丸まひる 2005年03月06日 (日) 19時10分
乳白のつぼみを間引く 誰にでも愛されているなんて思うな
010:線路 五十嵐きよみ 2005年03月06日 (日) 18時56分
思いきり反抗しても線路からはじき出された小石に過ぎず
001 声 河内 蜜柑 2005年03月06日 (日) 17時30分
ごんぎつね店番しつつ声に出しひとり読みおれば
客の気配す
079:ぬいぐるみ 謎野髭男 2005年03月06日 (日) 16時24分
ボロボロのぬいぐるみをば片時も離さぬ子らの怯えしものは
029:ならずもの 参田三太 2005年03月06日 (日) 16時22分
酔ふほどにならずものになりゆけば羊のやうな平素をかなしぶ
2005年04月25日
題詠マラソン 過去ログ18から
032:乾電池 蜂田 聞 2005年03月06日 (日) 15時32分
古くなった乾電池ばかり使うからすべての時計の時が異なる
018:教室 石井 一尋 2005年03月06日 (日) 14時58分
子供等の騒ぎし声も今は無くただ蝉の声する山辺の教室
051:泣きぼくろ 春畑 茜 2005年03月06日 (日) 14時53分
ぬばたまの黒ひと粒の泣きぼくろ遺影のひとはつねにほほえむ
049:ワイン 春畑 茜 2005年03月06日 (日) 14時51分
ほの甘く生きてもみたき心地して〈おたるワイン〉の白を選べる
038:横浜 行方祐美 2005年03月06日 (日) 13時58分
横浜より手紙届かぬさんがつがまた雨となりまた風となり
027:液体 黒田康之 2005年03月06日 (日) 13時40分
バス停に少女が一人立っていて見知らぬ名前の液体を飲む
007:発見 てん 2005年03月06日 (日) 12時14分
くちづけを交わすその度発見す君がくちびるのほどよき厚さ
006:時 暮夜宴 2005年03月06日 (日) 11時33分
春おぼろ時空の溝で溺れてるわたしの滑車を回して欲しい
026:蜘蛛 風花 2005年03月06日 (日) 11時20分
海蜘蛛のキラキラ光る尾の糸の真珠の粒を君に捧げる
005:サラダ 杉山理紀 2005年03月06日 (日) 09時12分
知らなくていいことを知る必然にどんなサラダも乾くのだろう
035:禁 川内青泉 2005年03月06日 (日) 08時31分
禁犯し楽しむこと多かりき人には言えぬ我が秘密なり
008:鞄 足立尚彦 2005年03月06日 (日) 07時49分
鞄には裏側があり裏側にほとんど誰も見ない裏側
028:母 田貫 砧 2005年03月06日 (日) 02時48分
清潔なままで男児を生んだから聖母 などとは何たる不潔
025:泳 田貫 砧 2005年03月06日 (日) 02時46分
新宿の夜を泳げば路地裏に何を売るらむ外つ国の声
005:サラダ 丹羽まゆみ 2005年03月06日 (日) 02時23分
たっぷりと空気を抱いたサラダ菜のように育てるわが卵子たち
011:都 愛観 2005年03月06日 (日) 01時54分
たまに会う夜でも君は都会では見えない星の話ばかりする
001:声 玲はる名 2005年03月06日 (日) 00時58分
鬼の爪抜いておいでと童らのうた声ひとつふたつと消える
古くなった乾電池ばかり使うからすべての時計の時が異なる
018:教室 石井 一尋 2005年03月06日 (日) 14時58分
子供等の騒ぎし声も今は無くただ蝉の声する山辺の教室
051:泣きぼくろ 春畑 茜 2005年03月06日 (日) 14時53分
ぬばたまの黒ひと粒の泣きぼくろ遺影のひとはつねにほほえむ
049:ワイン 春畑 茜 2005年03月06日 (日) 14時51分
ほの甘く生きてもみたき心地して〈おたるワイン〉の白を選べる
038:横浜 行方祐美 2005年03月06日 (日) 13時58分
横浜より手紙届かぬさんがつがまた雨となりまた風となり
027:液体 黒田康之 2005年03月06日 (日) 13時40分
バス停に少女が一人立っていて見知らぬ名前の液体を飲む
007:発見 てん 2005年03月06日 (日) 12時14分
くちづけを交わすその度発見す君がくちびるのほどよき厚さ
006:時 暮夜宴 2005年03月06日 (日) 11時33分
春おぼろ時空の溝で溺れてるわたしの滑車を回して欲しい
026:蜘蛛 風花 2005年03月06日 (日) 11時20分
海蜘蛛のキラキラ光る尾の糸の真珠の粒を君に捧げる
005:サラダ 杉山理紀 2005年03月06日 (日) 09時12分
知らなくていいことを知る必然にどんなサラダも乾くのだろう
035:禁 川内青泉 2005年03月06日 (日) 08時31分
禁犯し楽しむこと多かりき人には言えぬ我が秘密なり
008:鞄 足立尚彦 2005年03月06日 (日) 07時49分
鞄には裏側があり裏側にほとんど誰も見ない裏側
028:母 田貫 砧 2005年03月06日 (日) 02時48分
清潔なままで男児を生んだから聖母 などとは何たる不潔
025:泳 田貫 砧 2005年03月06日 (日) 02時46分
新宿の夜を泳げば路地裏に何を売るらむ外つ国の声
005:サラダ 丹羽まゆみ 2005年03月06日 (日) 02時23分
たっぷりと空気を抱いたサラダ菜のように育てるわが卵子たち
011:都 愛観 2005年03月06日 (日) 01時54分
たまに会う夜でも君は都会では見えない星の話ばかりする
001:声 玲はる名 2005年03月06日 (日) 00時58分
鬼の爪抜いておいでと童らのうた声ひとつふたつと消える